Brazil

 

セラード・コーヒー・コンテスト2009
ウォッシュド部門 第1位



生産者:Wagner Ferrero(ワグナー・フェレーロ氏)
農園名:Fazenda Pantano(パンタノ農園)
品種:Bourbon Amarelo(イエローブルボン)
標高:1,150m
地域:Patos de Minas(パトス・デ・ミナス)

認証:レインフォレストアライアンス認証、グッドインサイド認証

店長感想: 浅炒り〜静かであるが奥行きのある高い香り、浅炒りにしては弱い酸味。上品で柔らかな口当たりはカリブ海系(ジャマイカ、キューバ、プエルトリコ、ハイチなど特有の柔らかな感触)に、近い味わいで 実に美味しいコーヒーです。

      :強中炒り〜 肉厚のころっとした炒り上がり、穏やかなココアの風味がありうまい。

 

「セラードコンテストNo1」 ¥1.490/200g 

 

生産情報

フェレーロ家のコーヒーの歴史は20世紀初頭に現農園主ワグナー氏の曽祖父がイタリアから移民しサンパウロで農園を始めた事からスタートしました。コーヒー生産には約100年の歴史を持つ伝統農家です。
セラードには1984年に移り現在の農園を開拓しました。 農園を移した理由は霜が降らないことと土壌が侵食されていない点でした。
「1984年に父が他界し永年のコーヒーの師を失いました。 しかしその事がきっかけになり新しい農業・土地へチャレンジしてみる気持ちになりました。 それまで父任せだったコーヒー生産にも自分のポリシーを持ち取り組むようになり自分に変化が起こったのは父の他界とセラードへの移住が全てでした。」  
彼のコーヒーへの熱意はコーヒー生産だけに留まらず、自らエスプレッソ用のポッドの生産工場を設立して栽培から抽出までを研究しています。栽培品種ごとにドリップ向きかエスプレッソ向きかのテストを繰り返して顧客のニーズにあった最適なコーヒーを提供できる環境を整えました。ワグナーは「コーヒー好きは先天的なものです。コーヒーの伝統農家に生まれ、一番好きな趣味であり仕事です。 いつか生産量だけの時代が終わり、品質に投資した者だけが生き残る時代が来ると信じています。」現在では欧米向けの輸出が激増し、セラード珈琲を通じて沢山の日本人も訪れており、毎回農園でシュラスコパーティーでもてなしてくれる親切な方でもあります。

フェレーロ家の農業へのポリシーに『生態系をできる限り保つ』がコーヒー植え付け当初からの一貫したポリシーです。
その為に専属の農業技師を雇い常に意見を求めています。
生態系を保つには出切る限り減農薬へ努めることが重要でありその取り組みの結果農園に蜘蛛の巣が多く、鳥の巣も見られます。その他に独特な農法として雑草のコントロールをしています。
本来害虫と同格に見られていた雑草に肥料を撒き成長させてから刈り込み土中に戻し堆肥とします。除草剤を一切使用せずにその結果害虫の天敵となる蜘蛛や鳥が多く住む理想的な環境を作り上げました。
ワグナーは農園に様々なコーヒー品種を実験的に植えており常に長期的な視点でコーヒー栽培を行っております。

所有農園データ
Pantano(パンタノ農園)
地域:Patos de Minas  標高:1,150m
18 37' 52'' S Lat 46 49' 29'' W Long
農園面積:318ha  収穫量:6,100袋/60kg

Caixetas(カイセッタス農園)
地域:Patos de Minas  標高:1,150m
18 37' 52'' S Lat 46 49' 29'' W Long
農園面積:148ha  収穫量:2,000袋/60kg

Estrela II(エストレーラ2農園)
地域:Coromandel  標高:1,180m
18 37' 52'' S Lat 46 49' 29'' W Long
農園面積:100ha  収穫量:???袋/60kg

 

レインフォレスト・アライアンス認証とは?

レインフォレスト・アライアンス(Rainforest Alliance)はアメリカに本部を置く国際的な環境保護団体です。
生態系の保全と持続可能な暮らしが両立するように土地利用慣行、ビジネス、消費者行動を変えるよう働きかけています。
バナナ、コーヒー、ココアなどの農産物について独自の基準を設け、生産地域の生態系をまもり、生産者や労働者に配慮した農園に対して認証しています。
カエルのマークは、レインフォレスト・アライアンスが定めた厳しい社会・環境基準を満たし持続可能な農業を進める農園で生産された商品であることの証しです。
コーヒーもその対象のひとつで、消費者がこの認証を受けた商品を積極的に購入すると、商品生産者の生活の安定、生産性の向上にもつながり、安定した生活の元で環境へ配慮した農産を行うことになり、熱帯雨林の保護につながる、というサイクルを生み出します。

 

Good Inside認証基準について

Good Insideの次の3つの管理基準

   
 
社会的、文化的要件…労働者への賃金・健康・安全等の確保
    ・国内法令に従って、労働者へ賃金が支払われているか
  ・労働者は、年齢、労働時間、条件など国内法令により保護されているか
  ・労働者は自分達の文化を主張する自由が確保されているか
  ・労働者の母国語で農薬の安全な取扱いについて訓練されているか
  ・労働者とその家族の健康管理がなされているか
  ・子供達へ初等教育が確保されているか 
  ・清潔的な飲み水が確保されているか
  ・適切な住居、シャワー、洗面所が確保されているか
  ・適切な作業着を着用しているか
   
 
環境要件…農薬管理・環境汚染・廃棄物等の管理
    ・殺虫剤、除草剤、殺菌剤などの農薬の使用記録および責任のある利用
  ・化学肥料の使用記録および責任のある利用
  ・コーヒー生産過程における水の使用、環境汚染を最小限に抑える
  ・浸食の最小化
  ・エネルギーの最小化、持続的エネルギー減の最適化
  ・廃棄物、土壌汚染の最小化
   
 
経済的要件…最新の収穫記録の管理・効率的且つ効果的な取引等の管理
    ・取引の過程は効率的かつ効果的に監視、管理されます
  ・最新の収穫記録が入手可能
  ・従業員は適切な教育、トレーニングを受ける
  ・事故、緊急時の処置(手順)を定め、リスクの最小限に勤める
  ・衛生規定は実行、順守される。

 


https://cordoba.jp


 

inserted by FC2 system